「英語って音を省略しすぎ?」実は日本語の方が省略しているという話
「英語のネイティブって、単語と単語をつなげすぎじゃない?」
「音が消えたり変わったりして、全然聞き取れない……」
英語を勉強していて、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。
たとえば、a lot of。
教科書通りに読めば「ア・ロット・オブ」ですが、実際の日常会話では「アローロ」のように聞こえます。文字で見ると簡単なのに、耳で聞くとまるで別の言語のように感じて、挫折しそうになる方も少なくありません。
「英語ってなんて不真面目なんだ」「もっとハッキリ発音してくれればいいのに」と思ってしまいますよね。
ですが、実は――日本語の方が、よっぽど音を省略していることをご存知でしょうか?
私たちも毎日やっている「あざす」現象
普段の生活を少し振り返ってみてください。
たとえば、エレベーターに乗ったとき、見知らぬ誰かが「開」ボタンを押して待っていてくれたとします。降り際、あなたは相手にどう声をかけますか?
一音一音はっきりと、
「あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・す」
とお辞儀しながら言う人は、案外少ないはずです。
おそらく、会釈をしながら「…ぁざす」「あざーす」のように、口をあまり大きく動かさずに発音しているのではないでしょうか。コンビニのお会計のときや、職場で軽く書類を受け取ったときも同様です。
これは決してマナーが悪いわけではなく、人間が自然に「言いやすさ」や「スピード」を求めた結果、音が自然に混ざったり省略されたりしているのです。
英語の「音のつながり」も同じ仕組み
英語のネイティブスピーカーも、意地悪で発音を崩しているわけではありません。
日本語で「ありがとうございます」が「あざす」になるのと、全く同じメカニズムが英語でも起きているだけなのです。
「文字通りに発音しなきゃ」と力んでしまうと、口が追いつかず、ぎこちない英語になってしまいます。逆に、「日本語の『あざす』と同じ感覚なんだ」と気楽に捉え、聞こえたリズムや音をそのまま口に出して真似(シャドーイング)してみると、驚くほど滑らかに英語が出てくるようになります。
まずは「ア・ロット・オブ」ではなく、肩の力を抜いて「アローロ」と呟いてみてください。それだけで、あなたの発音は一歩ネイティブに近づきます。





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